登山口までのワクワク

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■私版「山がくれた百のよろこび」24■

初めて歩く山は、歩く前から楽しい
地図を眺めコースを想像、山歩きアプリで事前予習、そして当日に山裾の登山口まで近づく時のワクワク感が たまらない。

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尾瀬ケ原の山の鼻から眺めた「至仏山」
尾瀬湿地に広がる木道が、至仏山の登山口まで す〜と登ている感じがとても良い。
季節は真夏・・・蛇紋岩の山なので樹木はあまり発達ぜず、きっと暑いだろう。
でも、このお山固有の高山植物は花盛りで美しいことだろう。
どうやって、あのお山は出来たのだろう? あの山頂から、見える尾瀬はどんなだろう? 
「わくわく」という言葉がぴったりとあてはまるような、そんな高揚したココロオドル高ぶりがある。

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涸沢から「北穂高」、初めて涸沢でテン泊して登る北穂を眺めた。
3000m級の山々に囲まれた涸沢で感動した。
となりのテントの九州しから来たというお兄さんが、「ここが岩の殿堂」と感嘆していたことを鮮明に覚えている。
そこから見上げる北穂高。
その急斜面を眺めながら、地図を眺めながら、どんな風景が待っているのかと想像する
北アルプスの穂高というブランドを関したお山を歩ける
という、初々しい気持ちを今も忘れない。

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美濃「二つ森山」、夏の青空と濃い緑の独特な山容
なんといっても、名前が良い。山容がかわいい。双耳峰。
東北には同様の名前の山がある。二つの森、森は「盛」からきているに違いない。
中津川という町から車でアプローチする。麓にはとても広い田園地帯を通るワインディングロードもあって、車窓からは素敵な風景が広がる。
そのアプローチ道路と見上げたこの風景がお気に入り。

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中央アルプス「西駒」 、将棊頭山から基礎駒ケ岳への稜線
遠目 左奥に見える花崗岩の岩に石碑がある。
大正2年中箕輪小学校の校長と生徒ら11人が学校登山で遭難死した事故、その慰霊の碑。
小説「聖職の碑」に詳しい。
その道を同じように歩いてみたいと思い立って歩いた道のり。
そんな思いで歩いてみたくなる山もある。

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屋久島「黒味岳」
鹿児島からフェーリーで屋久島に向かう、約4時間の船旅。
港に近づくと山塊がそびえて見える。
雨が多い島なので、山頂付近は雲に隠れている。
初めての屋久島、
花崗岩が隆起した島、どんな島なのか、屋久杉を早く見たい、山を歩きたい!
そんな探検気分を起こさせてくれる、船でのアプローチは本当に心躍る。


その山その山を歩きたいと思う動機は様々。
山を歩くのはもちろん楽しいが、登山口までの「ワクワク」感は、もしかすると山を歩いている時よりも楽しいかもしれない。

2023年8月16日[記]

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