森の案内人の実力

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■森林インストラクター会“愛”総会 海上の森■

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2019年4月21日(土)、森林インストラクター会“愛”の年次総会です。
場所は会長のホームグラウンド、瀬戸の「海上の森」。
総会の後は、集まった森林インストラクターの皆さんと一緒に森散策・・・というより研修会でした!

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海上の森は、2005年の愛知万博の跡地に、愛知万博の理念や成果を継承すべく、将来にわたって保全することを目的に、今でも自然保全や保護活動が盛んです。
午前中は総会で、
三河から岐阜から、新人からベテランまでたくさんの方が集まり、昨年度の活動報告と今年度の計画が承認されました。
森林インストラクターの全国協会もそうですが、ボランティアから観光業との連携も強化しようという元年、
クラブツーリズムとの連携など伝手をたよっての手探りが始まる。
ともかく内容、盛りだくさんで、年々活動がパワーアップしてきています。

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午後は、“海上の森 研修会”
樹木医、林業や造園関係者、各地で活動を長らく続けている仲間ですから、みな「プロ」揃いです。
総会前から、遠目に見えるサクラについての種類談義をしていたり、研修所途中で見かけた植物の話で盛り上がっております。

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研修会の内容は、会長提案で、
昨年度恒例になった「なぞとき樹木探偵」というクイズ形式のイベントをし習い方に紹介しながら、内容そのものはレベルを上げての挑戦です。
例えば、
コバノミツバツツジは雄蕊が何本か?から始まり(答えは10本)、
その10本の長さが違うのは何故か、と更に突っ込みます。
そんなこと知りません! (笑)

昆虫が蜜を取るために頭を突っ込んだ時にお尻のも花粉が付くように長い雄蕊があるらしい…花の戦略とはかくも賢いのか!!

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この湿地を見てなにかおかしいことに気が付きますか!
全く気が付きません!(笑)

湿地なのに水はけのよい尾根筋にあるマツやツツジやソヨゴが存在するというのが正解
なぜ、そんな条件なのに育っているんでしょう?
全く分かりません!(笑)
水は粘土層の上を流れているが、その上は砂礫地で水はけがよすぎて、尾根筋に状態が似ているそうだ

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根頭がん腫はな、授精能力が落ちるんだが枯れるまではいかないことがおいいんだね」
「夏になると樹皮がはがれるのはね、ヒメシャラ、サルスベリ、リョウブ、ナツツバキで
木肌がでてそこでも光合成するんだな」
「ソヨゴは貧栄養地でも育つのだが、根が浅いので、強風で倒れることがあるんだな」
もちろん、そんなことは知りませんが(笑)、
ちょっとずつは私もレベルが上がっている、まちがいなく。
でも、皆さんに追いつくにはまだまだ。
豊かな経験と知識をバックに、人を惹きつけ、森の世界へ誘うプロを目指して
どんよくに進んでいかねばと。

2019年4月28日 [記]


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