子供達と森の案内人

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■ 子供達を森へ ■

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今年の森林インストラクター会”愛”としての活動も無事終えた。個人的には活動2年目。
「なぞとき樹木探偵」シリーズがメイン活動、愛知県や東山動植物園など各公園とコラボした企画で、クイズ形式で樹木への理解をしていただく行事。
総参加者が1,633名だったらしい。たくさんの方々との一期一会の機会をもらった。

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イベントまでの手順、1.計画立案 2.予算確保 3.場所選び、4.コラボ先との打ち合わせ、5.説明樹木の選定、6.説明樹木の勉強、7.本番、運営 8.振り返り 9.清算・・・
私はまだ役に立たないので、一部を一生懸命こなす。
最大の使命は、「森への案内」だ。いかに樹木や森に興味をもってもらうか、その魅力を伝えるか…
どこまで使命が達成できたかは不明だが、多くの方と会話が出来た。
「へぇ〜」「なるほど」「勉強になった」「面白かった」「この資格を取りたいな」…そんな言葉が励みになる。
樹木の知識だけでなく、なぜそうなるのか、人への環境への関わりがどうなっているのか…を出来るだけ伝えたい。

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会では、今年から本格的にお子様向け企画を始めた。
分かり易い例が自然材を使ったクラフト。
木の実でいろんなものを作る、笛、やじろべい…葉っぱでも、手裏剣、お面…
子供は樹木の説明を聞くより、作ったり触ったり、そんなことが大好き。自分もそうだった。
そんなポイントで子供には興味をもってもらい、自然を身近に感じてもらうというクラフト。
その次に樹木や森や自然に興味をもってもらいたいのだが、そこへのステップアップが難しい…

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そんな中、大澤会長から面白い企画が出てきた。
植物の不思議、例えば、翼果という種子に羽を付けて飛ばす種類の樹木がある。その説明とその原理を生かした工作(折り紙)をするというもの。
うまく説明すれば、子供もよろこび、その原理を理解してくれれば、その樹木のことも覚えれくれるのではないか。
ウリ科のアルソミトラの種、これがグライダーの原理で飛ぶ飛ぶ!
これにハマった私は、自分も楽しみながら、親子連れとも、子供達とも、喜々として一緒に遊んだ(笑)
「自然から勉強することはたくさんあるねぇ」「この木はすごいこと考えながら、こんな風に種を飛ばすんだね〜」なんて言いながら。

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でも、これだけでは足りないだろう。
昔、ドイツの黒い森を歩いていると、森を案内している人たちがいた、お客様は小さい子供達だ。
ドイツ語だったので、なにを言っていたのか分からなかったが、ドイツトウヒの葉っぱを触りながら説明していた、子供もその説明に聞き入っていた。
きっと学校教育の一環だ、数学や理科と同レベルで自然に親しむ授業があると聞いた。あんな世界を作るにはどうしたらよいのか。
ソフト面は、人材と理解する仕組み(学校、地域、大人、子供への機会創出)、ハード面は、各機会毎の場所や教材(学校など)の充実だろうか。
特に学校教育への自然体験学習の拡充には行政への働きかけが必要だろうし、今回のグライダーの様な有効な教材も必要だろう。
どれも一筋縄ではいかないだろうなぁ。
でも、そんな環境が揃ってこそ、足らなければ揃えてこそ、未来を担う子供達へ森の案内人としての役割を果たせるのではないか。
そんな思いを新たにした。

それにしても、まだまだ微力だな(笑)
2019年11月10日 [記]

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